ヨーロッパの世界遺産



チェコ 聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会

聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会

この巡礼教会は、14世紀に実在した大司教代理ヤン・ネポムツキーを祭るために18世紀、
建築家のヤン・サティーニ=アイヘルの手によって建てられました。

ヤン・ネポムツキーは、王様の命令にもかかわらず王妃の秘密を守り通し
川に投げ込まれ水死してしまった義理堅い人物で、多くの信者から信頼や尊敬を得ています。

教会には彼の口の堅さを表す「舌」が描かれていたり、彼が所属していたシトー会を表す星が装飾されていたり
彼を象徴する様々なものが設計や装飾に反映されているユニークな教会です。

聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会は、1994年に世界遺産に登録されました。





クロアチア プリトヴィツェ湖群国立公園

プリトヴィツェ湖群国立公園

階段のように繋がった16の湖と92もの滝からなるプリトヴィツェ湖群国立公園は、
クロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナの故郷付近にある国立公園のひとつです。

オオライチョウやワイルドキャットなど希少な動物も存在する美しい公園ですが、
かつてここで戦争がおこなわれたことが原因で危機遺産に登録されたこともありました。

ですが今では地雷撤去が進んでいることなどが考慮され、1997年に危機遺産から除外されました。

プリトヴィツェ湖郡国立公園は1979年に世界遺産に登録され、2000年に登録範囲が拡大されました。





ポーランド ワルシャワ歴史地区

ワルシャワ歴史地区

中世の美しい建造物が並ぶワルシャワ歴史地区は、ワルシャワ市の中で最も歴史が古い地区です。

第二次世界大戦時、ポーランドはドイツ、スロバキア、ソ連軍による侵攻の対象になってしまい、
その際に受けたドイツ軍の爆撃、火炎放射など徹底した破壊活動により街は跡形もなく滅茶苦茶にされてしまいました。

ですが戦争終結後、ポーランド人の手によって地道にコツコツと再建活動が行われ
昔の美しい街の姿を取り戻したのです。

ワルシャワ歴史地区は「破壊からの復元および維持への人々の営み」が評価され1980年、世界遺産に登録されました。

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